検査
検査機器のご紹介Medical inspection
心臓超音波検査(心エコー図検査)
当院では診察室に心エコー器を常設しており、結果は即説明可能です。
心エコ-図検査は、超音波を使用して心臓の解剖学的構造やそこを流れる血流をリアルタイムで観察し、臨床的に必要な情報を得るために行われます。
心臓の大きさ、壁の厚さ、壁の動き、弁の状態、血流の速さなどを評価することが可能です。
先天性心疾患、弁膜症、心筋症の診断や重症度評価には欠かせない検査です。心筋梗塞や重症の狭心症の患者さまにおいても重要な検査のひとつとなっています。
ホルター心電図検査(24時間心電図検査)
小型・軽量の心電図記録装置を身体に取り付けて、24時間日常生活をしていただきます。その記録された心電図を解析し観察する検査です。
当院の検査機器は防水なので入浴も可能です。解析は当院で行っており、結果は外した日に説明可能です。
不整脈や狭心症では、症状が無いときの心電図では診断がつきません。病院で受ける短時間での心電図検査ではこのような症状が発症することが少ないので実生活での心電図を長時間記録し診断の役にたてます。
Heartnote(ハートノート)心電計
2024年4月から運用開始している検査で、7日間連続記録可能なホルター心電図検査です。不整脈を検出する事に秀でており、週に一回程度の動悸症状などの患者さんに向いている検査です。解析結果が出るのには2週間程度かかります。
血圧脈波検査
脈の伝わる速度を測ることで、心血管病の発症リスクがわかります。測定方法は簡単で、血圧を測るような感覚でほとんど痛みはなく、5分程度で終了します。CAVI(動脈の硬さ)とABI(動脈の詰まり)を測定することで、血管年齢、動脈硬化の進行の程度がわかります。
脈波速度が速い人は高血圧になりやすく、さらに心血管病発症のリスクが高いこともわかっています。
加算平均心電図
心筋症、心不全、ブルガダ症候群などで、突然死に至る危険な不整脈が生じる可能性が高いかどうかを知る事ができる検査です。5分間程度、連続して心電図を記録し、遅延電位を検出します。遅延電位陽性であれば突然死のリスクが高い事を意味しますので、治療を積極的に行う必要があります。
睡眠時無呼吸検査
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何回も無呼吸になってしまう病気です。
無呼吸状態になることで、一時的とはいえ全身が低酸素状態になります。このため睡眠状態が悪化し、昼間の生活に支障が出るだけでなく、臓器障害の原因にもなります。
夜寝る前に機械を装着していただき、睡眠時の呼吸の状態、血液酸素飽和度(血液中に酸素がどの程度含まれているか)などを調べる検査です。簡易式の検査の場合は、自宅に携帯型の機械を持ち帰り、就寝前に鼻と指にセンサを、腰に機械を装着して寝ていただきます。
今までは、携帯型検査機器は簡易式のものしか無く、精密検査は入院しなければ行えませんでしたが、当院では、2023年から精密検査を入院せずに在宅で行える検査機器を使用できるようになりました。
胸部レントゲン
胸部にある臓器(主に肺・心臓・大動脈など)、つまり呼吸器と循環器に異常がないかを調べる検査です。胸部全体にX線を照射して平面撮影し、肺に異常な影があるかどうか、心臓の形に異常があるかどうかを調べます。
心電図
心臓全体のはたらきを調べることができ、心臓病の発見や診断、病状の把握、治療効果の確認、薬の副作用の発見などに欠かせない検査です。
心臓の収縮・拡張が正常に行なわれているか、心臓の筋肉に酸素と栄養を供給している冠状動脈の血流の流れが円滑に行なわれているか(動脈硬化がないか)、心筋に異常がないかなどがわかります。また、甲状腺機能障害などの内分泌疾患によってどのくらい心臓に影響が及んでいるかや、電解質(カルシウムやカリウムなど)の異常もわかります。
採血
血液は体内中を巡っているため、血液検査から、さまざまな情報を得ることができます。生活習慣病のように自覚症状が現れにくい病気の場合など、血液検査をすることにより、病気の早期発見、早期治療が可能になります。
当院ではワーファリン採血(PT-INR)、糖尿病(HbA1c)、脂質(コレステロール、中性脂肪)は数十秒から数分で結果が出ます。そのほかは外部委託検査になりますが、一般的な指標は検査翌日朝には結果説明可能です。
尿一般検査
「尿」は、体内循環している血液が腎臓によって濾過されつくられます。
このため、尿がつくられる腎臓や尿路の異常を見つけるだけでは無く、
全身の情報を得る事が出来ます。
迅速検査
心筋梗塞かどうかをみるトロポニンT、心臓型脂肪酸結合蛋白は採血し15分で判定可能です。
新型コロナウイルス抗原定性検査、インフルエンザ迅速検査、高感度インフルエンザ迅速検査、溶連菌迅速検査、マイコプラズマ迅速検査が可能です。鼻腔や咽頭から検体を採取し15分で判定可能です。ただし、診断キットの流通状況によっては検査できない場合もありますので予め御了承下さい。